検索

Close

検索したいキーワードを入力してサイト内検索をする

パシフィックニュース

重症児デイサービスにおける感覚統合器具の活用

感覚統合

重症児デイサービスにおける感覚統合器具の活用

重症児デイサービスにおける感覚統合器具の活用

特定非営利活動法人 合(あい)
副理事長 岸 秀俊

2021-05-17

全国に放課後デイサービスが増えるなか、重症児者デイサービス事業に着手している事業所は少ない状況にあります。今回は埼玉県で感覚統合器具を取り入れながら重症児者デイサービスをされている特定非営利活動法人 合(あい)さまにご寄稿いただきました。

はじめに
当法人は越谷市で最初の放課後等デイサービスを創設し、居宅サービス(入浴介助、生活サポート他)と並行し障害をもっていても住み慣れた街で自分らしく暮らしていけるよう、お手伝いをさせていただいています。

ご利用者は知的、身体、重心と多岐にわたりますが、特に近年、吸引、胃ろう管理等の医療的ケアを常時必要とする重症児者の方々のニーズが高まっています。当法人においても、そのような皆さまが安心して安全に利用できる場所として重症児者デイサービスを越谷市内に2か所、吉川市に1か所開設しました。また、特別支援学校を卒業したあとのために医療的ケアを必要とする18歳以上の方が利用できる生活介護も開設しました。

法人内の福利厚生施設として子育てをしながら働く職員、支援員さんのために認可保育所、企業内保育所も開設しております。ヘルパーさんについても一日一時間からと生活様式に合わせた働き方ができるように配慮した募集形態をとっています。
これからも当法人に関わる全ての皆様が心豊かに暮らしていけるよう邁進してまいります。

 
感覚統合療法の取り組み

重症児デイサービスは地域福祉にとって必要な施設ですが、県内でも数が足りず医療的ケアが必要な重症児は沢山います。そんなニーズに答えるべく特定非営利活動法人合では越谷市、吉川市に3か所の重症児デイサービス施設を開所しております。特別支援学校などの放課後に預かる「放課後デイサービス」と日中預かる「デイサービス」を運営しており、定員は1日5人程度の少人数制です。

重症児の多くは寝たままで、食事・入浴・たん吸引や経管栄養注入などの医療的ケアなど全てに介助が必要で、常駐している看護師、理学療法士、作業療法士、保育士がサポートしています。ケアだけでなく、音楽療法や器具をもちいた遊び、工作、公園へのお散歩、プール遊びなど様々なプログラムを通して感覚統合療法に取り組んでいます。

吉川市に開所している「重症児者デイサービスyes」では、昨年度 公益財団法人みずほ福祉助成財団 からの補助金により、フィジオロールエアポリンフラットという器具を購入しました。エアポリンフラットは寸法幅3000×奥行3000×高さ400(mm)のエアーマットで「揺れる」「跳ねる」などの刺激を受けることで、自分の身体の様子に気づいたり、姿勢を保持したり、転ばないようにバランスをとったりすることで、体のバランスコントロール能力、移動能力等のスキルを高める遊具です。感覚統合が発達途上のお子さまは、歩行が安定せず、特に両足を同時に動かす両足ジャンプが苦手です。
この問題を改善するには、足元の安定しない歩きにくいところを歩いたり、トランポリンで飛んだりすることが良いと言われています。

 

5月7日の午後、法人内の施設:重症児者デイサービス yes の支援員:長竹さまへお話をお伺いしました。

―facebookを拝見させていただきました。
日々の様子:お誕生日会、進級式、リハビリ、音楽療法、公園での様子など、たくさんアップされていますね。
子どもたちの笑顔は何ものにも代えがたいですね、とても癒されて見入ってしまいました。

 
そうですね。笑顔には敵いません!!
 
―お写真では感覚統合器具を使用している様子も拝見しました。ご使用するときのお子さまの様子を教えてください。
 
フィジオロールとエアポリンフラットをみずほ財団さまに助成いただき購入しました。

フィジオロールは、お楽しみやリハビリで使用しています。
当施設に来ている子たちは、3歳位のお子さんから25歳位までの方がいるのですが、どの年代の方でも例えばうつ伏せをするときにお腹をフィジオロールに預けることができますし、小さなお子さんがフィジオロールを抱きかかえるようにしてバウンドして揺れを楽しむ、トランポリン感覚のような遊びを取り入れています。
揺れるといった刺激がすごく好きなのでそういった遊びをいれてあげるととても喜んでくれます。

フィジオロールを抱きかかえている様子
facebookより引用

大人が支えて揺れを楽しんでいます。
facebookより引用

 
―うつ伏せはどのような時にするのですか?
 
リハビリでうつ伏せをします。自分で痰を出すことができないお子さんが、うつ伏せすることによって自分で痰を出せることがあります。
またがってぴょんぴょん跳ねて遊ぶっていうのはどちらかというと楽しみの部分の方が多いのかなと思います。大人がまたがって、その前に子どもを座らせて一緒にぴょんぴょんしてます。体幹が元々弱いお子さんはひとりで座ってというのは難しいので、一緒にやってあげるととても喜んでくれています。
 
―お子さんたちの表情はさまざまですか。怖がったりとかいうようなこともありますか。
 
やっぱりその子の性格によるかな。慎重なお子さんは、最初は何だろう。。っていう表情ではあるけど、自然にほわ~っと笑顔が広がっていくような感じで、やっぱりどのお子さんも、この揺れることは好きです。

フィジオロールはひとつでリハビリ機能からお楽しみにも使えて、また幅広い年代で使用できるので大変ありがたいです。
 フィジオロールはピーナツ型だから安定感もあるし、胃ろうをしているお子さんは、お腹にチューブをつけてる子もくぼみのとこでうまく入って危なくなく使えるところもあるので、とっても良いと思います。

―フィジオロールについてご家族からはなにか反応はございますか。
 
フィジオロールを実際に使用している様子を見てもらうと、こういう風にお家でできるんだぁ、という声があります。やっぱりお家ではご家族だけでケアしているので、こういう器具があるとお家でもできるかも!と思えるし、欲しい!!という方もいましたよ。

フィジオロール 製品情報はこちら>>



 
 
―エアポリンフラットはどのような場面でご使用になるのですか。
 
エアポリンフラットは、跳ねるというより、どちらかというと癒しで使っています。かなり大きいので、成人の方は対角線上に横になることができます。私たちも試しに乗ったんですけど、ほんっっっとに気持よくって!!ウォーターベッドみたいな感覚で癒されるんですよね。なので、動かさなくてもただ横になってリラクゼーションで音楽をかけ、部屋を暗くして小さいライトを当てると、とても良い雰囲気になります。本当に最高の癒しになります。

小さいお子さんは間隔を空けて何人かで一緒に寝転がしてあげるんです。周りにスタッフが危なくないように囲んで横揺れ~って膝を使ってエアポリンフラット自体を左右に動かしたり、手で上下に跳ねさせたりとかすると、子どもは跳ねて浮くんですよ。トランポリンみたいになるからキャッキャ、キャッキャッて大騒ぎしてゴロゴロ揺れるんだけど、適度なホールド感で楽しい嬉しいって感じです。
 

エアポリンフラット
facebookより引用

波の形状でホールド感があります。
facebook
より引用

 ―エアポリンフラットはかなり大きいですが、常にお部屋に置いているのですか?
 
その都度その時に出すようにしています。
やるよ~っていうときに出しています。
大きいけど、意外とパパパッて準備出来てすぐ膨らんじゃうので簡単です。
 
―エアポリンフラットについてご家族からはなにか反応はございますか。
 
エアポリンフラットは、こんなに大きいのがあるの?って驚かれたり、親御さんもやってみたいとか、他の施設ではあまり見ないよね、など聞きます。お子さんが使用している様子の写真を見せるととても喜ばれたり、ご兄弟も興味深々だったりするので、どうぞ~、なんてこともありましたよ(笑)
今はコロナ渦で見学会も出来ないのですが、また実際に見てもらう機会ができたらいいなと思います。


エアポリンフラット 製品情報はこちら>>



 



―最後になりますが職員の皆さまで、気になっている他の器具などありますか?

 
そうですね。。なかなか目にする機会がなくて…。本当はそういった機会をもって色々な器具を見れたらいいんですけどね。実際はカタログでパラパラっと見るぐらいで…
ただね、個人的にはブランコが欲しいな(笑)みんなブランコ大好きで、公園に行って抱っこしてブランコに乗るんですけど、すごく喜ぶんです!だから出来れば室内にあっていつでも乗れるよ!という状態だとイイなぁって思います。

―facebookでもブランコに乗った満面の笑みのお子さまのお写真ありましたね!!
とても可愛くて、こちらまで癒されました。
今日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。


 
facebookより引用
 
 

法人内の facebook を拝見すると、利用者であるお子さまたちの笑顔がたくさん見られました。

「重症児者デイサービス yes」のfacebookにアクセス>>
 

楽しみながら使用する

「お楽しみにエアポリンフラットを出して遊びました!歓声が響き笑顔がたくさん見られました!とってもフワフワで気持ち良かったです!」と支援員さんから声が上がりました。
フィジオロールでの感覚遊びやリハビリも、楽しみながら使用している様子を目にします。
今後も幅広く使用していきたいと考えています。
 
特定非営利活動法人 合
〒343-0031
埼玉県越谷市大里729番地1
https://www.npo-ai.com/index.html


 

ご案内


パシフィックサプライでは、さまざまな感覚統合器具を取り扱っており、製品に関する情報をSNSで発信しております。
パシフィックサプライ株式会社 SI(感覚統合)チーム instagram>>

また、5月27日・28日・29日には、オンラインで無料体験会を開催します。
展示スペースにデモ機を配置し、カメラで撮影しながら私たちスタッフが試用する様子をオンラインでお伝えします。
お客さまには、どの器具をどうして欲しいのかをリクエストしてもらいます。
見た目と実際の使用感が違うのでは…なんて不安も、ご参加いただければ新たな発見に繋がるかもしれません!!
1枠あたり1組さま対応なので、他のお客さまのことはお気になさらず何でもご質問ください。
詳しくは、感覚統合器具特設ページまで>>




 

関連情報