パシフィックニュース
「支える人」を支えるアシストスーツ EXIA(エクシア)が拓く新たな現場支援
リハビリテーション
補助器具
パシフィックサプライ株式会社
藤田大介
2026-08-03
アシストスーツとは
介護・リハビリの現場では、利用者の移乗介助や体位変換、入浴介助など、日常的に身体へ大きな負担がかかる作業が数多く存在します。近年、介護人材不足への対応と介護職員の身体負担軽減は業界全体の大きな課題となっており、その解決策として注目されているのが「アシストスーツ」です。多様なアシストスーツが販売されていますが、機能別に大きく3つのタイプに分類され、サポート箇所は主に「腕」「腰」「脚」です。

メーカー紹介
EXIAを開発したメーカー・GBS社は、「人の身体能力を補助し、働く人の負担を軽減する」という理念のもと、長年にわたり産業分野向けの身体支援機器を開発してきました。
製造業や物流業、建設業などでは、重量物の持ち上げや前傾姿勢を伴う作業が多く、腰痛は慢性的な課題となっています。同社はこうした現場の声に応えるため、人間工学と機械工学を融合させた身体アシスト技術の研究開発を進め、実用性と装着性を両立したアシストスーツの開発を実現しました。現場で求められる「軽量」「簡単装着」「高い耐久性」を追求しながら、作業者の身体負担軽減に貢献する製品づくりを続けています。
産業分野から介護・リハビリ分野へ
EXIAが活躍するのは産業分野だけではありません。
介護現場で行われる移乗介助や排泄介助、ベッド周辺でのケアは、実は物流や製造現場の「前傾姿勢」「持ち上げ動作」と共通する身体負荷を伴います。介護職員の腰痛発生率は高く、離職理由の一つにも挙げられています。そのため近年では、介護テクノロジーの活用による身体負担軽減が国の政策としても推進されています。EXIAは産業現場で実証された身体アシスト技術を活かし、介護職員の身体負担軽減をサポートします。
さらに、リハビリテーション分野においては、患者支援を行うセラピストの身体負担軽減という観点からも期待されています。歩行練習や立位訓練、移乗練習など、繰り返し介助が必要となる場面で活用することで、セラピストの身体を守りながら質の高いリハビリテーションの提供を可能にします。
「支える人」を支えるために

介護やリハビリテーションは、人が人を支える仕事です。しかし、その支援者自身が身体を痛めてしまっては、継続的なケアの提供が難しくなります。EXIAは、利用者を直接支援する機器ではありません。介護職員やセラピストなど、「支える人」を支えるための機器です。
アシストスーツ導入は「リスクアセスメント」の視点から考える
介護現場では、腰痛や筋骨格系障害が介護職員の離職や休職につながる大きな要因となっています。厚生労働省は労働安全衛生法に基づき、事業者に対して「リスクアセスメント」の実施を推奨しています。リスクアセスメントとは、職場に存在する危険性や有害性を洗い出し、
- どのような作業に危険があるのか
- どの程度の頻度で発生するのか
- 発生した場合の影響はどの程度か
- 移乗介助時の抱え上げ
- ベッド上での体位変換
- 車椅子への移乗
- 入浴介助時の前傾姿勢
「リフトを導入する」「スライディングシートを活用する」「アシストスーツを装着する」
といった対策は、まさにリスクアセスメントに基づく労働災害予防策といえます。EXIAは単なる便利な機器ではなく、介護職員の腰痛予防や労働環境改善を目的とした安全衛生対策の一つとして位置付けることができます。
ノーリフトケアを支える「最後の一手」
介護現場では近年、「抱え上げない介護」を目指すノーリフトケアの普及が進んでいます。
天井走行リフトや床走行リフト、スタンディングリフト、スライディングシートなどの導入により、利用者と介助者双方の安全性向上が図られています。しかし実際には、
- スリングシートの装着
- 利用者への接近介助
- 移乗前後のポジショニング
- リハビリ介助
そこで有効なのが、「移乗支援機器+アシストスーツ」という考え方です。
パシフィックサプライが取り扱うモーリフトなどの移乗支援機器とEXIAを組み合わせることで、介護テクノロジーによる総合的な身体負担軽減を実現できます。
介護テクノロジー導入支援事業の活用
現在、国は介護現場の生産性向上を目的として「介護テクノロジー導入支援事業」を推進しています。この制度は従来の介護ロボット導入支援事業とICT導入支援事業が統合されたもので、介護現場の身体負担軽減や業務効率化を目的とした機器導入を支援する補助制度です。対象となる機器のカテゴリには、
移乗支援(装着)|移乗支援(非装着)|移動支援|排泄支援|見守り|コミュニケーション|入浴支援|介護業務支援|機能訓練支援|認知症生活支援|認知症ケア支援|食事|栄養管理支援
があります。対象品は多岐にわたりますが、EXIAは移乗支援(装着)に該当しております。
補助率や補助上限額は都道府県によって異なりますが、生産性向上計画や業務改善計画の提出により、導入費用の一部について補助を受けられる場合があります。
「製品導入」から「職場改善」へ
介護テクノロジー導入支援事業が求めているのは、単なる機器購入ではありません。
介護職員の身体負担軽減→業務改善→生産性向上→人材定着
という一連の改善サイクルを構築することが目的です。EXIAは、介護職員やセラピストの身体を守ることで働き続けられる職場づくりに貢献します。今後の介護現場では、移乗支援機器、福祉用具、ICT、そしてアシストスーツを組み合わせた総合的な介護テクノロジーの活用が、施設経営における重要なテーマとなるでしょう。
商品紹介 EXIAパワースーツ

国内で入手可能な製品として最もパワフルな最大38Kgのリフト支援を提供する移乗用装着ロボット機器、EXIAパワースーツ。ベッドから車椅子への移乗、ベッドメイクやおむつ交換などの前傾姿勢の支援に加え、歩行支援機能により歩行時の脚の振出を支援、移動時の負担も軽減します。登録制のユーザーサイトである、German Bionic IOプラットフォームにより、機器の稼働時間や支援量、リフト回数、歩数などをWEB上で確認できます。
関連情報
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