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エーブルネットセミナー2024 活動レポート

活動レポート

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エーブルネットセミナー2024 活動レポート

エーブルネット担当:藤島隆二

2024-06-13

セミナーでは、特別支援教育に新しく従事する方々や、支援機器を使った支援を検討されている方々を対象に、コミュニケーションの概論、エーブルネット製品の操作方法、対象者像、活用方法などを紹介しました。

ご参加いただいたのは、教師や作業療法士の方々でした。実際にお仕事で支援機器を使用している方もいれば、使用していない方もいらっしゃいました。

<プログラム>
13:00~14:00 コミュニケーション概論
14:00~15:00 機器体験
15:00~15:15 使用事例紹介
15:15~15:30 個別相談

13:00~14:00 コミュニケーション概論

VOCA※は、基本的に操作が簡単で子供でも使いやすい製品です。しかし、使用目的や使用シーン、利用者に最適な製品を理解していなければ、上手く活用できないことがあります。
初めのコミュニケーション概論では、エーブルネット製品を例に挙げ、これらの点について様々な視点から説明しました。

※VOCA(Voice Output Communication Aid):音声出力型コミュニケーションエイド

14:00~15:00 機器体験

エーブルネットのVOCAについて、その使い方と製品の特徴を実際に触れながらご紹介しました。
担当している方が製品を上手く使えないという情報をお聞きすることもでき、製品選びにおける考慮点を共有することができました。

また、製品を置いた状態で押せない方のために、外部スイッチを接続して使用する方法を紹介しました。これにより、身体的な理由で製品自体のスイッチ操作が難しい方でも、その方が得意な動作に合う設定をすることで、コミュニケーションが取れるということを共有しました。



 
外部スイッチを利用する際、スイッチを押しやすい場所に固定するのに役立つユニバーサルアームは、限られた動きでスイッチ操作を行う方にとって非常に有効です。

ご参加いただいた方からは「職場にはないが、欲しいと思っていた」という声がありました。
ユニバーサルアームは、VOCAやスイッチを最適な位置に固定することに役立ちますが、角度調整が容易だという特徴により、利用者にとって最適な位置を見つける際にも非常に有効です。手で操作する場合だけではなく、腕や膝、足、頭など、利用される方の得意な動きで操作できる位置を見つける手段として活用していただけたらと思います。
入力支援機器のブルー2は、VOCAよりも設定や操作が難しいため、体験時間を長く設定しました。

iPadのアクセシビリティ機能について紹介した際には、
「他の方法で行っていたが、アクセシビリティを使えばできるんだ」
というご意見をいただきました。

アクセシビリティ機能は、様々な方が利用できるように、操作方法を調節することができますが、設定できる項目が多いため、
「iPadなどの機器の使い方自体を理解していたら、更にわかりやすかっただろうな」
というご意見もいただきました。

15:00~15:15 使用事例紹介

事例紹介では、VOCAを利用されている映像を基にして、様々な利用方法を紹介しました。また、利用されている方の状態を基に、次にチャレンジする場合に、どのようなVOCAや設定が良いのかということも併せてご紹介しました。

参加された方から、担当されている方の設定が適切かどうかや、次にチャレンジするために何が良いかなど、悩まれている現状をお聞きしました。

その方に最適なコミュニケーション方法を見つけることや、コミュニケーションのスキルアップを図るためには、AACの考え方に基づき、あらゆる手段を用いて包括的にアプローチすることが重要になります。今回ご紹介したエーブルネット製品が、そうした様々な手段の中の1つとしてお役に立てればと思います。

まとめ

エーブルネットのVOCAには複数の種類があり、利用者の状態に応じて最適な機器を選ぶことが重要です。さらに、入力支援機器(ブルー2)については、利用者のニーズに合わせてスイッチ操作の設定を調整することが求められます。

障害を持つ子どもたちのコミュニケーションを支援するためには、エーブルネット製品だけでなく、他にも様々な方法や道具を検討する必要があります。今回のエーブルネットセミナーで、これらの手段が少しでも広がることを願っています。

 

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