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電動義手i-limb  新たな日常生活の拡がり
義肢
電動義手i-limb  新たな日常生活の拡がり
「遊び感覚で」インタビュー中、何度も出てきたキーワード。筋電義手i-limbは、動作の可能性を広げるだけでなく、コミュニケーションやチャレンジのきっかけに。
2017.11.15 パシフィックサプライ株式会社  事業開発本部
まるで手品を見るように彼の手元から目が離せなくなる。 リズムよく響くモーター音とともに、機械でできた5本の指の形を次々と変えられるのは、タネや仕掛けがあるからではない。子どもがついに手に入れたおもちゃで遊ぶような気持ちで、機能を次々と試しまくったおかげでうまく動かせるようになったと笑うのは、筋電義手i-limb(アイリム)カンタム(以下、i-limb)ユーザーの森口哲志さん(48歳)だ。 i-limbが厚生労働省に完成用部品として認可を受けるために必要なフィールドテストにご協力くださり、今春の新規認可後には真っ先に購入された、日本のi-limbユーザーの先駆者である。
腕の喪失感を越えて、新しい出会いへ

 

腕の切断に初めは落ち込んでいたけどふっきれた

印刷業に従事していた2010年8月に、仕事中の事故で右前腕を切断してしまいました。
入院している間に、復職する予定だった会社が倒産してしまって職を失ったこともあり、受傷後しばらくは、すっかり落ち込んでいました。

 

でも、初めて作ってもらった義手がとても良いものだったんです。
それで開き直れて、せっかく手に入れた【人とは違うモノ(義手)】を隠すのではなく、かっこいいものとして見せていく方向に変われたんですよ。

 

ずたずたの断端に合わせた義手の製作は難しいと思っていたのに、ぴったりと合わせて作ってくれた、川村義肢の黒石さんに今までずっとお世話になっていて、本当に感謝しています。

 

使わなくなった能動義手を、遊びでカスタマイズして怒られたりしたこともありますが…。

 

最高のおもちゃとの出会い。i-limbにすぐに夢中に

i-limbに出会う前は別メーカーの筋電義手を使っていて、2本の指でものをつかむことはできました。ところが、i-limbは5本の指を複雑なパターンで動かせる。初めて装着した時から、夢中になりました。

 

バッテリーもずっと長くもつし、あれやってみよう!これもできるかな?と、おもちゃ感覚でこれまでやりたくてもできなかった動作を次々と試すうちに、自然と上手く使えるようになりました。

 

宿題みたいに「やらされること」は、上手くできないとストレスになるけど、「もしできたら面白いな」という遊び心から入ると、あれこれ試すこと自体が楽しくなります。

 

今は、お箸をi-limbで使えるように練習中です。ちょっと箸の固定方法を工夫したら、もう少しでできそうなんですよ。外国人がi-limbでお箸を使う動画を見て悔しくて!僕もできるはずだと楽しんで練習しています。
 

でも何でもi-limbでやらなければいけないとも思っていないので、ストレスがたまることは左手でしています。

「i-limbは、最高のおもちゃです!」と語る森口さん
「i-limbは、最高のおもちゃです!」と語る森口さん
今までに使用した義手
今までに使用した義手
ランチタイム
ランチタイム
できることが一つずつ増えるたび、気持ちの余裕が大きくなって

いびつな形のものも、神経を集中させなくても義手が自然と立体的につかんでくれるので、楽ちんです。包丁の柄も、形にそって5指がそれぞれ添えられるので、ぐらつかずとても安定感があります。一人暮らしが長くて、もともと一通りの家事はできましたが、i-limbだと同じように上手くこなせます。

 

料理の他にも、皿洗い、裁縫、服をたたむこと、シーツの張替えなど両手で行う動作が楽になりました。ソケットがぴったりで、重さの負担もあまり感じなくて、もう腕の一部みたいです。

 

何かやってと頼まれたとき、これまでなら「無理だろう」と最初から諦めていたことも「ちょっとやってみようかな」とチャレンジできるようになりました。力の調整が難しかった車の配線をつなぐような細かい作業も、今では楽に行えます。

 

最初の1週間くらいは、奥さんや娘たちも「i-limbってすごい!」と物珍しく見ていましたが、すぐに当たり前になってしまいました。
 

昔はできないことを優しく手伝ってくれたのに、僕が何でもできるようになったので、今は知らん顔して手伝ってくれないんです。逆にあれこれと頼まれるようになりました。

 

義手だから、と特別に気を遣われすぎないほうが、僕は楽ですね。何もできないだろうという思い込みで、あれもこれもやったるわと世話を焼かれると、できることまで奪われてしまわれたようで「俺、いる?」って思ってしまいます。
 

まずはやってみる。それで、どうしてもできないことだけ「ちょっとすいません」と頼んで解決できる関係がいいですね。

 

第33回JSPO展示会inパシフィックサプライブースi-limbのモデルとして協力
第33回JSPO展示会inパシフィックサプライブースi-limbのモデルとして協力
洗濯物をたたむ
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