CAD/CAMシステム

バイオスカプルターの写真
 現在導入しているCAD/CAMシステムは、バイオスカルプター(BioSculptor)というシステムと、トレーサー(Tracer)というシステムの2つで、これらを組み合わせて使っています。
バイオスカルプターの方は、採型から陽性モデルの製作までトータルに行えるシステムです。アメリカのフィニストンという義肢クリニックが開発したシステムで、これまでのCAD/CAMを作るためにエンジニアを雇って開発したものなので、義肢装具製作上のカンどころがうまく押さえられています。入力は、基本的にはイメージャー(IMAGER)という計測機で、採型モデル(陰性モデル)の内側を計測して行います。
 また、大腿ソケットや装具については、お客様の寸法値をキー入力して、三次元モデルを設計するということも可能です。そして「バーチャルキャスティング」という、ギブス包帯不要のいわば「デジタル採型機」というべき機械を使用して、お客様を直接「採型」してコンピューターにデータを送ることもできます。
 次に、以上のような方法で取り込んだデータをソフトウエアでモデル修正します。ソフトウエアは、独自の設計手法をテンプレートとして登録できるようになっており、これにより品質の安定化や、作業の効率アップがはかれます。開発元であるフィニストンクリニックの実績によると、最初の10例で製作時間が50%低減し、1年後にはさらに50%の低減が可能であったというこです。ただし、品質の高い製品を設計するには、高い製作技術が不可欠であり、このことは、バイオスカルプターのマニュアルの冒頭にもはっきりと書かれています。コンピュータの操作自体は、すぐに慣れることなので、優秀な義肢装具士であり、製作者であるということが、CAD/CAMを使いこなす上での必須条件といえます。ソフトウエア作成したデータは、ミル(MILL)という機械に送られて、陽性モデルが切削加工されます。
一方、トレーサーの方は、米トレーサー社が販売を行っているシステムです(開発も、米トレーサー社)。これは、前述の「バーチャルキャスティング」同様、お客様を直接「採型」できる「デジタル採型機」です。
しかも、採型と同時にお客様の身体に触れながら直接モデル修正が施せるのが特徴です。下腿義足について、試用評価中です。トレーサー作成したデータは、バイオスカルプターのシステムに入力して、陽性モデルを製作します。
 今までの実績(導入後約2年間)として、下腿義足は約650件、大腿義足約80件、体幹装具約100件製作しています。体幹装具に関しては、現在、大阪医大と共同研究を行っており、採型を行わずに、デジタルカメラ画像から体幹装具を製作する研究を行っています。これが実用化すれば、患者さんに対する採型の際の負担が軽減でき、また営業、製造双方の効率化にもつながる画期的な製作方法になり得ます。
 他にも、トレーサーをチェアスキーの採型、陽性モデルの製作に利用しようという試みや、下肢装具においては、大腿ファンクショナル装具や、トライラテラル等の製作が行われています。
イメージャー計測イメージャー計測 CADモデル修正CADモデル修正 樹脂注型・組立て写真

イメージャー計測
CADモデル修正 樹脂注型・組立て
CAD/CAMを利用した下腿義足製作サービス利用法のご紹介
本社のページへ戻ります。