効率のよい歩行とは

健常歩行の立脚期に身体は接地している足を中心に前方に回転していきます。このとき回転の中心は立脚初期の踵、中期の足関節、後期の前足部と順に移動していきます。このような回転は、ロッキングチェアの動きに似ているため歩行時のロッカー機能とよばれています(J.Perry,1992)。
(図1)


これら3つのロッカー機能により、歩行中の重心は単脚指示期で高く両脚指示期で低くなるサインカーブのような動きを示します。サインカーブ様の重心の動きは重力を利用した効率的な歩行を可能にします。
(図2)


重力により落下する身体重心の力を前方への勢いに変換する重要な役目を担っているのが、ヒールロッカーです。
初期接地時に踵に生じた床反力は足部を底屈する方向に働きます。このとき前脛骨筋などの足関節背屈筋群が遠心性収縮によって底屈にブレーキをかけながら下腿部を前方に引き出します
(図3)。
同時に膝関節伸展筋群も遠心性に収縮して大腿部を前方に引き出します。このように、重力を利用して生じた力を前方への勢いに変換しながら人は歩いています。

技術1 ヒールロッカーを補助する「一瞬で大きな力」

身体は遊脚終期に約1cmの高さから落下します。その下へ向かう力を、前方への勢いに変換するのがヒールロッカーです。初期接地の瞬間に踵に生じた床反力は、足部を底屈する方向へ働きます。具体的には初期接地から0.1秒の間で、体重の約60%の力かかるとされています。そのためブレーキをかけるには、「一瞬で大きな力」が必要です。これを可能にしたのが、油圧式のダンパーです。従来の装具で多く使用されているバネ等の弾性体でこの力を発生させるには、大きなバネが必要となり、足関節の動きを阻害してしまいます。
GSは世界中で唯一、足関節の動きを阻害せずに一瞬で大きな力を発生しヒールロッカーを補助します。


技術2 歩行運動を阻害しない制動力
GSの油圧緩衝器は弾性体とは違い、反発力を発生させません。
GSは底屈方向にのみ制動力を発生させます。これによりアンクルロッカー以降の、スムーズな身体の前方移動を可能にします。
技術3 工具1本で調節可能な制動力

数多く使用されているシューホンブレースは、制動力の強さを材料の厚さやトリミングで調節するため、後戻りがきかず微妙な調整が難しいとされています。GSは制動力の強さを、工具1本で、また装具を装着したままで調節することが可能です。

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